いつが売り時?不動産売却の絶好のタイミングを知ろう

不動産売却には絶好のタイミングがあるってご存知ですか?

かなちゃん
不動産売却を決めたんですけど、すぐに売って、できるだけ早くお金にしたいな~と思っているんです
ゆうとさん
急いでいるのはなぜですか?
かなちゃん
だって、早くお金になったほうがいいじゃないですか?
ゆうとさん
もし、急ぐのにちゃんとした理由がないのであれば、きちんと売り時を知って絶好のタイミングで売った方が高く売れるかもしれませんよ
かなちゃん
そうなんですか?それなら売り時を教えてください!

不動産売却を決めたら、すぐに売りたい…と誰もが思うでしょう。手放すと決めたら、早く売りたい気持ちもわかります。しかし、不動産売却には絶好のタイミングがあるのです。

売り急ぐ前にまずは落ち着いて、売り時を把握し、高値で売れるタイミングを見計らって売った方がずっとお得になります。

今回は、不動産売却の売り時、高く売れるタイミングについて解説します。

不動産相場の動きをチェックしてタイミングを考える

不動産売却の売り時として有名なのが「相場の動き」です。株をやる方ならわかると思いますが、不動産にも高くなる時期と安くなる時期があります。安い時期に買って、高い時期に売るのがベストですね。

高い時期を読んで売るのがベスト

ザックリと近年の不動産相場を振り返ってみると、以下のようになっています。

2007~2008年上昇傾向
2008年9月以降リーマンショックにより大幅下落
2011年東日本大震災により下落傾向が続く
2013年以降アベノミクスから上昇傾向

このように、過去10年くらいを振り返って、だいたいの相場の動きを読み、売り時を見極めるというのも1つの方法です。

購入時より相場が上がっているかチェック

不動産投資を行っている方、不動産に詳しい方なら相場を読むことができるかもしれませんが、難しいなら購入時の価格と照らし合わせる方法がいいでしょう。

購入時より価格が上がっていたら間違いなく売り時です。しかし、不動産は築年数なども関係してくるので、そのあたりも視野に入れて考えてみましょう。

売れやすい季節を考える

かなちゃん
不動産の相場を読む…っていうのは私には難しそうですが、一年を通して売れやすい時期ってありますか?それなら私にもできそうで…
ゆうとさん
実は、不動産にも売れやすい季節はあります!

不動産が売れやすい時期に売ると高く、そしてスムーズに売れるというメリットがあります。しっかりチェックしておきましょう!

不動産が売れやすい時期は1~3月

1年の間で不動産が最も売れやすい時期は1~3月だと言われています。これは、4月から新しい生活をスタートしたいという方が多いためで、4月スタートに合わせて1~3月に最も売れやすいのです。

しかし、1~3月に売却活動を始めるのでは少し遅く、旬の時期を逃してしまいます。できれば年末までには売却活動が始められるように準備をしておくのがベストです。

この時期は、高く売れるだけでなく、買いたい人が増えるためスムーズに売れるというメリットもあります。高く、そして早く売りたいという人におすすめの時期です。

税制などの要因を考える

不動産はいつでも売ることができますが、それにかかる税金は、不動産の所有期間などによって変わってきます。つまり、所有期間、各種特例の要件などもチェックしておかなければならないのです。

不動産の所有期間に注意する

例えば、所有期間5年以下で売却する場合、5年以上経ってから売却する場合と比べて税率が重くなります。

所有期間による譲渡所得の税率の違い
区分所有期間税率
所得税住民税
短期譲渡5年以下30.63%9%
長期譲渡5年超15.315%5%
軽減税率の特例
(居住用財産)
10年超
(譲渡所得6,000万円以下の部分)
10.21%4%
10年超
(譲渡所得6,000万円超の部分)
15.315%5%

不動産を売却すると利益が出ますが、それを「譲渡所得」と言います。この譲渡所得には所得税と住民税が課税され、それは売却した不動産の所有期間によって変わるのです。

表からわかるとおり、所有期間が短いと税率が高くなります。5年を超えれば、所得税に至っては半分以下の税率になりますので5年近く所有した不動産を売却する際は少し時期をずらしたほうがいいかもしれません。

また、所有期間は、売却した日で計算するのではなく「売却した年の1月1日時点」でカウントされるので、この点にも注意が必要です。

特例を受ける場合も注意が必要

自宅(居住用財産)を売却するとき、譲渡所得への課税が軽減される特例があるのですが、それにも所有期間に要件がつく場合があります。

特例を受ける場合は、所有期間の要件を満たしているか確認してから売却するようにしましょう。

自宅(居住用財産)の各種特例を受けるための所有期間の要件
特例所有期間
3,000万円特別控除問わず
買換え特例10年超
譲渡損失の繰越控除5年超

3,000万円特別控除の場合、所有期間は問われませんが、そのほかの特例を受ける際には所有期間に気を付ける必要があります。損をしないためにも、売却する予定の不動産を所有して何年経つのか、しっかりと確認しておきましょう。

1円でも高く売りたいなら不動産売却に適した時期を知ることが大切

不動産売却の絶好のタイミングまとめ
  • 相場を読んで高い時期に売る
  • 1年を通して売れやすい時期(1~3月)に売る
  • 税制などの要因を考えて売り時を考える
かなちゃん
税制の要因なんて考えたこともなかったです…。親の家は所有して5年以上経過しているから、私は売れやすい時期に売ろうかな?
ゆうとさん
税金がかなり変わってくるので、5年というキーワードは忘れないようにした方がいいですね

不動産は、「売りたいときに売る!」というのでももちろんいいのですが、少しでも高く売りたいならきちんと売り時を考えた方がいいでしょう。

相場を読んで高いときに売りに出したり、売れやすい時期までに売却準備を進めるのもおすすめです。

また、不動産は金額が大きいため売却した際にかかる税金も多くなります。そのため、所有期間はとても重要になります。所有期間5年あたりで売却を決める方は、そのあたりも考慮すると、損をせずに済みますよ。

まずは自分の家の「査定価格」を知っておくことが大切!

家を売るかどうかを決める前に、まずは家の査定価格を知っておきましょう。

できるだけ査定価格を高めるために必ずやってほしいのが「比較する」ということです。査定を1社に絞らず、数社にまとめて依頼するのです。

そうすることで、一番高い金額をつけてくれる不動産会社がわかるだけでなく、平均価格というのもわかります。最終的に売り出し価格は売主が決めることになるのですが、その際の参考にもなります。

かなちゃん

下記のように過去の査定額よりも最高額がつく事例があがっています。

<事例A>兵庫県加古川市

(売主予想)1,780万円⇒(実際の売却額)2,780万円

<事例B>大分県大分市

(売主予想)1,650万円⇒(実際の売却額)2,650万円

ゆうとさん

チャット形式で質問に答えるだけで簡単に査定してもらえますよー。

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元大手不動産会社の社員だった経験から、不動産や土地の売却について精通しています。空き家問題や土地の相続など、現在、日本では不動産に関するさまざまな問題があり、不動産を売却する人が増えています。少しでも助けになればと思っています。